今年、令和4年は沖縄祖国復帰50周年!!
その記念イベントが、与論町と国頭村で共同開催されます!
鹿児島県の県境・与論町はかつて琉球王国の勢力下にあり、現在の沖縄県の県境・国頭村とは古くから交流があったそうです。
しかし戦後、奄美群島が日本に復帰してから沖縄が復帰するまでに19年の時の差があり、その間渡航が禁止されてしまいました。
国頭村の木材と、与論町の家畜との物々交換をはじめとする交易・交流が公には出来なくなってしまったのです。
(沖縄本土復帰前は、出入管理庁が設置され沖縄⇔日本間を行き来する際、出入域審査などの手続きが必須。4/11からスタートした朝ドラの「ちむどんどん」でもそんなシーンがありましたね!)
与論町と国頭村では、沖縄返還のために当時行われていた両町村民の活動を再現するなどの企画をしています。
イベント概要
画像:与論町ホームページ:沖縄祖国復帰50周年記念イベントの開催についてより
北緯27度線での沖縄返還要求運動会場集会の再現
与論町と国頭村の間の海上北緯27度線付近で行われた、沖縄返還要求海上集会を再現。
当時の集会では、海が荒れ船が揺れても、お互いに船から身を乗り出し握手をし「沖縄を返せ」を大合唱したとのこと!
今回のイベントでも両町村から船を出し、当時の国境・海上北緯27度線付近で集まり、友好平和宣言をします。
「沖縄を返せ」は、沖縄本土復帰前に九州で開催された「うたごえ運動」というコンテストに出された曲。
沖縄でも本土復帰を求める集会などで歌われ、沖縄返還運動のテーマソングとして広く知られることになったそうです。
Youtubeでも聴けますので、ご興味ある方は検索してみてください!
リーフレットやポスターを見ると「漁船やサバニ合わせて約20隻120名が海上に集結する」と記載が。
…サバニ??サバニって何?
旅の嫁(島外出身者の嫁)にはなんのこっちゃ分かりません😅
調べてみると、サバニ=海人(ウミンチュ)が使っていた舟のことを指す、沖縄の方言だそう。
与論産まれ与論育ちの旦那に『サバニ』って何か分かるか聞いてみたところ、「舟のこと?」と返ってきたので与論でも使われている方言のようです。
こっちの人サバ大好きだな…サバニでしょ、サンダルのことも「サバ」って言うし、鯖めっちゃ食べるし…ww
この企画には「一般見学可」ということは書かれていません。
もちろん船に乗せてもらうのは無理でしょうが、島から海上を見れば、集結した船を見ることはできそうです!
記念行進
「沖縄を返せ」などを歌いながら行進。与論中学校から与論城跡まで約1kmを行進します。
記念式典・懇親会
与論城跡の会場で行われる式典。
これまでの沖縄本土復帰の活動やこれまでの取り組みの経緯報告がされたり、記念ライブや演劇も行われる予定です。
かがり火
与論・国頭は海を挟んでいますが、お互いの陸地がよく見えます。
上記の海上集会が行われた同じ日に、与論城跡周辺と国頭村辺戸岬でかがり火を焚きそれぞれで「与論・辺戸焚火大会(復帰協議会)」が行われていたそうです。
そのかがり火も再現される予定です。
かがり火に使用される木材は、国頭村のリュウキュウマツです。
2月かつての物々交換を再現したプレイベントが行われ、そこで与論の家畜・ヤギと交換した国頭村のリュウキュウマツが使用されます!
その他の関連イベント
写真展
4/28に行われるイベントのほか、与論町ではサザンクロスセンター・町立図書館・与論町役場で、沖縄祖国復帰運動や復帰記念事業に関する写真を展示しています。
↑与論町役場の展示の様子
国頭村では、ゆいゆい国頭道の駅・国頭村役場で展示されています。
児童ふれあい交流団
4/28を含む3~4日間、与論町・国頭村からお互いに児童ふれあい交流団を派遣します。
10人くらいの児童が両町村を往来し、それぞれの記念事業に参加したり、ヨロン島に派遣された児童は島で自然体験や海洋教育を受ける予定だそうです。
イベント直前の与論町内の様子
与論町では、1番お店が立ち並んでいる茶花周辺にイベントの看板やのぼりがたくさんたっていました!
過去の沖縄復帰イベント
与論町ホームページに、10年前の『沖縄復帰40周年行事』の様子を写真つきで掲載していました。
与論町ホームページ:沖縄復帰40周年行事
企業、テレビやYouTubeの企画
オリオンビール
沖縄で有名なオリオンビールは、沖縄復帰50周年記念で限定デザイン缶を数量限定で販売しています!オリオンビールホームページ:沖縄復帰50周年記念限定缶
また、公式ホームページで沖縄視点からみた沖縄復帰50周年の記事、沖縄のイベント情報などが載っていました。
オリオンビールホームページ:2022年は沖縄本土復帰50周年!さまざまなイベントが開催
NHK朝ドラ・ちむどんどん
NHKで4月から始まっている朝ドラ「ちむどんどん」は沖縄が本土復帰する前後の時代が描かれていますね。
ドラマの始まりは、沖縄北部を舞台としているということだったので、海の向こうの景色に与論が見えたりするカットとか入ってくるのかな〜?と淡い期待を抱いていましたが、まったく出てきませんでした😭
ですが、話し言葉はユンヌフトゥバ(与論の方言)にすごく似ています!
ドラマ中でヒロインの兄がよく言う「だからよ!」は、ユンヌンチュもすごくよく言います!
ドラマ中で出てきた「アッチャー(明日)」という言葉もユンヌフトゥバと同じ!
イントネーションもほぼほぼ同じ。さすが海を挟んでいても近場!という感じがしました。
Youtube
Yoron Island JapanというYoutubeチャンネルで、和歌山大学の観光学部が制作した『海がつなげた、こころの絆(沖縄祖国復帰50周年記念事業映像)』が4/26に公開されました。
与論と沖縄特に国頭村との歴史、沖縄復帰前の当時の海上集会に実際参加された方のお話、沖縄で戦争を体験し、当時のかがり火を実際に見た方のお話、などとても内容の濃い動画でした。
予告編、15分バージョン、25分バージョンがありますが、是非25分バージョンをご覧いただきたいです!
海がつなげた、こころの絆(沖縄祖国復帰50周年記念事業映像)
予告編
15分バージョン
25分バージョン
ヨロンブルーの綺麗な海、与論島から海を挟んで見える沖縄・国頭村の景色も見られます!
終わり
ご紹介した通り、今年、沖縄祖国復帰50周年を記念して与論でも沖縄でも様々なイベントが行われる予定です。
与論で参加できたイベントの様子は、別で記事をアップしたいと思います!
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