与論のお盆 〜実際の様子・観光への影響〜

こんにちはレイです。
移住して初めて、与論でお盆を迎えました。

埼玉にいた頃のお盆は、私の実家(同じく埼玉)に都合が合えば顔を出しに行って、一緒にお墓参り(同じく埼玉の霊園)に行き、その後ご飯を食べる…そのくらいのイベントでした。
家族との都合が合わなければ何もしてない年もありました😅

与論では、埼玉と比べてしっかりやるお家が多いなという印象です。
我が義実家は割としっかりお盆をやります。
どんな感じでやっているのか、観光へ影響はあるのかをお話ししたいと思います。

本来お盆とは?

お盆と言えば私のイメージは…

これ!
ご先祖さまに早く家に帰ってきてもらえるようにキュウリの馬、
帰りはゆっくり帰られるようにナスの牛。
精霊馬」です。


そう、お盆とは亡くなられたご先祖さまが家(現世)に帰ってくる期間のことです。でもこの精霊馬、埼玉の実家でもやってませんでしたし、新潟に住む祖父母の家でも見た記憶はありません…
ちなみに与論も精霊馬は作らないようです。(少なくとも与論の私の家、回った親戚の家にはありませんでした)

与論のお盆

地域によりますが、大部分の方は8月13日から16日にかけての4日間がお盆だと思います。
与論島のお盆の特徴的なところは、旧盆(旧暦の7月13日~15日)の3日間で行われるところです。
今年(2021年)は8月20日から22日の3日間でした。
旧暦なので毎年日にちが変わります!ヤヤコシイ…😇
年によっては9月に食い込むこともあるようです。

与論のお盆で実際にやること

自宅で

自宅ではお盆の期間中は、普段神棚に置いてある香炉などを机の上の仏膳に置いておきます。
机の両脇にはサトウキビと果物を置いておく風習があるようです。
サトウキビを置くっていうのはいかにも奄美地方って感じがするなぁ〜と思いました。

こんなふうにセッティングし(写真は未完了の状態ですが)、来て頂いた方はお供えを机に置き、線香を焚いてハガミ(拝み)ます。
※与論では手を合わせて拝むことを方言で『ハガム』と言います。

奥の机の上には、重箱の中にお米、果物のお盆、仏膳の上に香炉、花瓶、お茶・お酒を入れる器などが置いてあります。

期間中はお供えする御膳を毎日準備します!

ご飯、海の幸、山の幸、を毎日料理しお供えします。
我が家は毎日3膳用意しますが、昔はもっと用意していたようです。ひぇぇ…😱
今年は私も手伝いましたが、毎年毎年一人で御膳を用意していたお義母さん…尊敬。

御膳を用意したら、線香を焚いてハガミます。
与論では二礼二拍手一礼し、家長がご先祖さまに挨拶、再度二礼二拍手一礼。

ご先祖様はサトウキビとサトウキビの間にいらっしゃるとのこと。
1本目の線香が終わったら2本目を焚き、2本目が終わったらお酒を外にこぼし、御膳を片付けます。
2本線香を焚いている間、ご先祖さまがご飯を召し上がっているようです。
下げた御膳の料理は、夕飯として家族でいただきます。
食べきれないので、翌日のお昼にも出してみんなで協力して消費しました!

お墓

お盆の前に一度お墓に行き、掃除や草むしりをします。
そして期間中には、家族でお墓参りをしに行きます。
本来は、初日に行くのが良いようですが、子どもたちがこども園に通っているので、お休みの日曜日(今年は最終日)に行きました。
移住後、最初のお盆で子どもと全員でお参りができて良かったです。

旧盆の観光への影響

与論はチェーン店の飲食店はほぼなく、個人店のお店がほとんどです。
お店の人も与論の人ですから、旧盆中はお休みしている場合が多いです。
スーパーも時短営業だったりします。

島人のお家に泊まるなどではない観光客には、旧盆はあまり関係のないイベントですが、観光中もお店や観光施設の営業状況には注意が必要ですね!

余談ですが、旧盆の前の数日は「旧盆セール」を行なっているスーパーもあります。
与論では、旧盆に親戚の家にもハガミに行きます。その時にお米やお菓子、お茶などの飲み物を箱ごと熨斗を付けてお供えに持って行ったりするため、ケース売りが安売りしていたりします。

おわり

与論のお盆は一般的なお盆と比べ、期間も違えば、取り組み方も本格的です。
島の人もそれなりに忙しくしています。
観光で旧盆中に来島される場合は、お店の営業時間など注意して楽しんでくださいね。

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